マンガを使ったランディングページ制作をはじめ、ホームページや動画などの制作を通じてWebマーケティング事業を行う「EF(エフ)」。チームリーダーとして営業に邁進する福井廉さんは、職人の道からEFに飛び込みました。その裏にあったのは、幼馴染である山田亜人代表を盛り立てたいという強い想い。まったくの未経験からリーダーとなる、その「0→1(ゼロイチ)」の過程とそこから得た学びを、ざっくばらんに語ってもらいました。
幼馴染の代表を盛り立てたいと入社を決意
ーーEFに入る前は、建設関係で長くお仕事をされたとか。
高校進学はしたもののすぐ退学になるような素行でした。そこから、屋上やバルコニー、共用部などの防水工事をする職人の道へ。仕事は厳しかったですが、真面目に12年間取り組みました。
20代後半になって、必要な資格もひと通り取得し、職長になった時点で、会社からはここが報酬の天井だと言われていました。それではつまらないので、「親方になるか」と気持ちが揺れていた時期です。自分で言うのもなんですが、腕のいい職人だったので、スカウトもたくさん来ていました。そんな中、EF代表の山田と会う機会があったのです。
ーー山田代表とは3歳からの幼馴染なのですね。
母親同士の仲が良く、家族ぐるみの付き合いです。私は学生時代、1つ年下の山田に、社会のルールからちょっと悪いことまで何でも教えて、兄弟のように付き合っていました。
久しぶりに会うことになったとき、「起業した事業の調子が良く、ずいぶんいい車に乗っているらしい」などの噂を聞いていたので、「もしお金をもったことで人が変わっていたら、叱ってやらねば」と、心の中で思っていたのです。ところが、山田の人柄は本当に全然変わっていなくて、その点を安心したのはいいものの、ぜひ自分の会社に来てほしいと誘われ驚きました。
とはいえ、1度目は断りました。会社員経験がないうえ、初対面の人と話すことも勉強も得意ではないし、営業なんてあまりに畑違いすぎると。しかし、2度目は本気で話を聞きました。私が仕事の先行きに迷っていると山田に話したため、声をかけてくれたのです。それでも悩む私に「やってもないのに諦めるな」「君の周囲に人が多いのは人間力であり、営業力だ」と、山田が言ってくれました。
心が決まったのは「代表としてやっていけているのも、少年時代の自分にいろいろ教えてもらったおかげ。その恩返しをしたい」と言われたことです。その恩返しをしたいという気持ちに対し、山田を支えて私が恩を返したいと心に決め、入社しました。
芽が出ず苦労した新人時代を変えた山田代表の教え
ーー入社してどうでしたか。
苦労しましたね。まずオフィスの環境に馴染めない。ロジカルな考え方も身についていない。漢字も苦手だったので、資料を読むだけで四苦八苦。それでも諦めずに夜中まで自宅で営業のロープレの特訓をしたこともあります。しかし、なかなか芽が出ず、いっぽうで人当たりのいい同期はすぐに結果を出していて、最初は全方位でしんどかったです。山田の会社でなければすぐ辞めていたと思います(笑)。
そんな私を見かねて、山田が1週間つきっきりで、営業の特訓をしてくれたんです。当時、営業といえばスーツをきちんと着こなして、丁寧で柔らかい物腰で…と、既成のイメージにとらわれてしまっていた私に、「なぜ自分の良さを殺すんだ」と山田が問いました。
お客様に本気で親身になりさえすれば、個性を活かした自由なアプローチでも結果は出ると言われました。そこを意識すると、目配りや気配りは前職で叩き込まれていたこともあり、お客様との距離の取り方・詰め方が急に掴めるようになったんです。その後1週間ですぐに契約をいただけました。山田には、営業の本質を教えられたと思っています。
ーーチームリーダーになってからは、部下や後輩にはどう接していますか。
自分がしんどかった分、できるだけ同じ目線で話すようにしています。どんな仕事でも、やりがいや報酬と引き換えに辛さはあるもの。「辛いときは初心に立ち返ろう」とよく話しています。何のために仕事をしているのかを思い出すためです。私は山田の想いに報いるため、ある人は子どもにいいものを食べさせるため、ある人は起業するため…誰しも原点があるはず。とにかくシンプルに、自分を突き動かす原動力を思い出すことが大切だと思います。
ーー「Rush to live 生き急げ」の経営理念をどう捉えていますか。
最初に聞いたときは、山田にもEFという会社にも、ぴったりの言葉を見つけたなと思いました。山田が体現していることが、そのまま言葉になっています。山田は行動が早く、ポジティブで後ろを振り返らない人です。それが社風としてしっかり浸透しているので、EFにぴったりだと思います。
信頼を裏切らないことが大切
ーーどのようなことにお給料を使っていますか。
成績がいい月はいいお給料をもらえます。営業担当らしく身なりに気を使おうと、オーダースーツを作ったこともあります。ただ私は、もともとあまり物欲がないので、後輩と一緒にちょっといいご飯を食べに行って奢るのが、結局一番の楽しみかもしれません。
ーー後輩は嬉しいですね。EFに入社を考えている後輩候補の方々に伝えたいことはありますか。
学歴や経験は関係なく、気持ちひとつでどうにでもなります。原動力となる想いや気持ちの強い人は、いくらでも伸びるでしょう。EFは稼ぎやすい環境を用意してくれています。
環境とは、待遇を用意するという面だけではなく、ちゃんとそのレールに乗れるかどうかまで見てくれることです。EFの上司陣は、労力をかけ時間を使い、ノウハウの全てを教えてくれます。
ですから与えられた物事や信頼を、裏切らないことです。若いうちから、期待を裏切らずしっかり応えることと、感謝の気持ちを表現するだけでいいと思います。最終的にはそれが自分を伸ばすことにもなるのです。
ーーこれからのキャリアはどう考えていますか。
山田に呼ばれたときに「いつかは支社をつくって、そこの支社長になれ」と発破をかけられました。仕事上では、友達だの兄貴分だのという忖度は一切ないので、そこまで実力で上がっていくつもりです。ゴールは「君がEFに来てくれて良かった」と言ってもらうこと。先々まで期待されていることに感謝して、強い気持ちで会社に貢献していきたいと思っています。