マンガを使ったランディングページ制作をはじめ、ホームページや動画などの制作を通じてWebマーケティング事業を行う「EF(エフ)」。サブマネージャーとして活躍する原田大基さんは、山田亜人代表の中学の先輩にあたります。20代最後の年に異業種から身一つで後輩の会社に飛び込んだその覚悟、手痛い失敗経験から過去最高記録の更新まで、EF社員のリアルな仕事ぶりを語ってもらいました。
20代最後の年に後輩の会社の門を叩いた
――紆余曲折を経てEFに入社されたとお聞きしました。
高校を卒業してから約6年、工場で仕事をしていました。不満もないけれども野心もないといった感じでごく普通に仕事をしていたのですが、私が25歳のとき、母が大病を患ったのです。家族として金銭面でしっかりサポートしたいと思い、より報酬の高い建築関係に転職しました。闘病の末、残念ながら母は他界してしまったのですが、これはただなんとなく生きていた私の人生観を変えるに十分な出来事でした。
建築業界の中で何度か転職をした末、個人事業主として独立もしました。しかし、一人親方とはいえ、経営は甘いものではありませんでした。そんなとき、代表の山田が「うちに来ないか。しんどいけど稼げるよ」と誘ってくれたのです。
――山田代表は、中学の後輩にあたるのですね。
そうです。ずっと連絡は取っていたのですが、久しぶりに会うと大きく印象が変わっていました。人好きのする性格はそのままに、やんちゃな印象は消え、様々な経験を積んだ大人になっていました。昔の彼を知っているだけに、人間はこんなに変わるのかと内心驚きましたね。
営業は未経験でしたが、人と話すことは好きですし、コミュニケーションスキルには多少自信がありました。ただ、先輩としてのプライドや、異業種で結果を出せるのかという迷いもありました。妻とも真剣に話し合った末、覚悟を決めて「お願いします」とEFの門を叩きました。当時29歳、20代最後の歳に「人生を変えてやろう」と思ったのです。
スランプと新記録――波乱万丈な営業ヒストリー
――実際に営業職についてみていかがでしたか。
オフィスへの出勤、パソコンを使っての仕事という環境の変化がありました。また、工場や建築など現場系の仕事にありがちな根性論的な考え方が通用しないことが分かりました。逆算思考や細分化など、ロジカルな考え方を身につけるために一生懸命勉強しました。
――入社7ヶ月でチームリーダーに昇格したそうですね。
入社してすぐ、先輩たちがどんなキャリアを歩んできたのか、どのぐらいの期間で結果や記録を出してきたのかを聞きました。「それを超えれば語り継がれる」と思ったんです。目標に向かってがむしゃらに頑張ったおかげで、チームリーダーに抜擢していただきました。
しかし、そこで大きくつまずいたんです。今まであまり成功体験を積んでいなかったせいで、逆に「こんな感じでやれば評価してもらえるんだな」と、急に分かった気になってしまったんですね。ロジカルな考え方も板につき、リーダーに抜擢され、同期とも競り合っている、そんな状況でプレッシャーと慢心によって、自意識が先走ったのだと思います。チームの目標どころか、自分の目標も達成できないくらいのスランプに陥りました。
――どうやってそこから抜け出したのですか。
「退職」の2文字が脳裏にちらつくほど、心理的に追い込まれていました。そのとき、手を差し伸べてくれたのもやはり山田をはじめとするEFの上司たちでした。特に山田は親身に話を聞いてくれたうえで、友人であることなど一切関係なく、「今の段階でしんどくなっているなら、辞めるのも手だよ」と、社会人としての叱咤激励をしてくれました。山田の期待に応えたいと強く思いましたし、なにより「ここでやめると今までと一緒、人生を変えようと思ったはずだ」と初心を思い出し、気持ちを奮い立たせることができました。それ以来「慢心」と「自信」のバランスには、本当に気をつけています。
――今はサブマネージャーであり、新部署の立ち上げにも携わっていますね。
11月半ばにリリースした、生成AIを活用したコラム作成の商材を任せてもらっています。責任は重いですが、さまざまな運用を決めて試行錯誤することにやりがいを実感しています。AIコラムは無形商材である広告とは違い、成果物がすぐに目に見えるので、喜んでもらいやすいんですね。本当によい製品ですし、もちろんお客様の反応もいいので、部署一丸となって販路拡大に努めたいと思っています。
また、サブマネージャーとして部下の指導にも当たっています。上司・先輩のあるべき姿というのはさまざまだと思いますが、私個人として、意見を言いにくい関係性は好きではありません。仮に間違ったことであっても、思っていることをひとまず言える信頼関係を築いていきたいと思っています。中間管理職ですから、経営陣とスタッフの橋渡し役として、うまく動いていきたいですね。
もちろん、自らの目標の達成や記録の更新にも取り組んでいます。2023年10月に、8件連続受注という弊社内での歴代最高記録を出し、まだ破られていません。記録更新や、ほかのタイトルでの最高記録を狙ってがむしゃらに進む姿が、後輩たちの手本になればとは思っています。
目標やビジョンを体現している点がEFの魅力
――EFの魅力はどんな点でしょう。
かっこいいビジョンや魅力的な社訓を掲げる会社はたくさんありますが、それを実現するためのレールを敷いてくれているのがEFという会社です。目標やビジョンが「絵に描いた餅」にならないよう、なかなか稼ぐチャンスがないような報酬額をメリットとして見せてくれますし、そこを狙うための環境が整っています。
だからこそスタッフも最大限仕事にコミットするスピリットが浸透しています。人間なので立ち止まってしまう瞬間もありますが、メンバー同士同じ方向を向いて走っているので、お互い引っ張り合っていける社風があります。
――「人生を変えたい」という願いは叶いましたか。
いい形になってきていると思っています。まず、生活水準はぐっと上がりました。ずっと欲しかった時計を購入したのは、自分に投資し自らを鼓舞する意味合いもありました。いっぽう、家を購入したときは、「家族のために家を買える自分になれた」ことに、しみじみと嬉しさを感じましたね。
物事の見方や解像度、考え方も大きく変わったと思います。しかし、正直に言うと「人生とは」「成功とは」といった本質的なところは掴みきれていない気はします。今はまだひたすら走らなくてはいけない立場。振り返ったときに、満足できる人生だといいと思います。
――求職者や新入社員の方に伝えたいことはありますか。
入社の前からこんなことを言うのは変ですが、「仮にEFをやめてもどこでも通用する人材」であることは、これからの時代とても大事だと思っています。必要なのは、「考える力」や「対応力」など個人の能力。EFにはこういった本質的な部分が成長できる環境があります。
また、EFは若い人の多い活気のある会社ですが、30代の人でもエントリーには全然遅くないと思います。前職の経験も関係ありません。建築現場など全くの異業種から挑戦している社員がほかにもいるので、安心してEFに入社してほしいなと思います。ただ、年齢を重ねるほどいよいよ腰が重たくなるのも事実。「チャレンジしたい、稼ぎたい」と「守りに入りたい」気持ちとの間で揺れている人ほど、できるだけ早くチャレンジしてほしいと思います。